「おせち」のいわれ

おせちは、年神様(としがみさま)への供えもの
旬の食材を多用した“薬膳”だった!?

おせちは、もともとは“お正月”だけのものではなく、
3月3日(雛の節句)、5月5日(端午の節句)といった
季節の節目となる行事日(節句)ごとに、
年神様に供えるための「お節」料理でした。
 

節供(せっく)行事には、供え物とごちそうが欠かせません。
そもそも「節供」は「節句」とも書きますが、カミに「節」の「供え物」をする
ということからきています。
節の供え物は、特定のカミへのものではなく、
特別に神棚をもうけるようなこともしません。
供え物は、人々にとって実用的で、
それをみんなで分け合って食べることで滋養としました。
ここに、「神人共食」という日本のまつりの原形がみられます。
 

また、節供のごちそうには、「旬」のパワーが求められました。
旬の食材の生命力を体内にとりいれることに意味があったため、
旬の植物や魚介類などを多用した、ある種の薬膳(やくぜん)を用意したのです。

となると、地方ごとに違いが出てきますが、
日本のいたるところで共通しているのは、「餅」
これは、もち米を使った餅には、霊力が宿るとされていたからです。
 

餅搗き 【餅搗き】
ほとんどの行事で、神霊が宿るとする
餅と酒が欠かせません。
また、この餅は人々にまんべんなく
分配するものです。
(菱川師宣筆『風俗画報』大正2年第452号)


 

“薬膳”から“正月料理”へ
家族で分け合い、繁栄を願う家庭料理に

やがて、年に何回かある節句の中でも正月がもっとも大切な節句ということから、
“おせち料理”は正月料理に限定して言うようになりました。

おせち それも当初は、松の内(1月1日~7日/一部地域は15日まで)の間じゅう食べるものでしたが、 しだいに、正月の三が日(1月1日~3日)に食べるのが当たり前になってきました。
 
おせちは年神様に供えるための料理であるとともに、 家族の繁栄を願う縁起ものの家庭料理でもあります。
 
日持ちのする材料で作ってあり、
ひとつひとつに縁起のよい意味が込められているので、
家族が食べるほかに、年賀の挨拶に来るお客様にも出せるようにと、
重箱(お重)に詰めておくのが一般的です。
 

重箱は中身によって区分けしてあり、
一の重には口取り(かまぼこ、きんとん、伊達巻など)
二の重には焼物(ブリの照り焼き、イカの松風焼きなど)
三の重には煮物(レンコン、里イモ、高野豆腐など)
四の重には酢の物(紅白なます、酢レンコンなど)を詰めますが、
地域によって詰め方には違いがあります。

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